栄養のバランス

身体のバランス

心のバランス


…色々ありますが、バランスほど大切なものはないと感じています。

そこを欠いて偏りをつくると、的確な判断もできず、物事に対応する力が鈍くなります。

その結果、『心焉(ここ)に在らず』という歪みが生じ、大切なバランスを感じとることもできず、

何が大切なのかも分からなくなります。



世の中には、あの手この手で私たちの欲望を満たそうと、物も情報も溢れています。

あってはならないこともあり得る…

例えば、先般の期限切れ鶏肉の問題は誰もが言語道断だと思うはずですが、

私としては、そのようなものは、購入する段階で身体に入るリスクも一緒に購入しているの

だということを覚悟し、認識する必要があると考えています。



様々な食品を選択する力が問われる時代です。

本来の味わいとは何を指すのか…

ポイッと、口に入れた途端美味しく感じるものは本当のうま味ではなく、人工的な旨味。

それを美味しさと捉えて無防備に摂り入れるのは、五感を鈍くさせるようなもの。

一体これは、どこでどのように何のために作られているのだろうと、常に問題意識を持つと、

安易に口に入れられない代物でも、巧みに誘惑してくるものなのだと判ります。



迷惑をかけるのは身体。自分の肉体。

そして、自分の心が決める事とはいえ、それが後々の精神にも影響するのです。


これは、食べ物に限ったことではありません。

何事も誘惑に負けず、心身はできるだけ正しく養いたいと思います。




『大学』の伝七章に、

「心焉に在らざれば、視れども見えず、聴こえども聞こえず、食らえどもその味を知らず」

という言葉があります。


偏りをなくし、心身は常にバランスよく調えて物事の判別をしっかりせねば…

と、思う今日この頃です





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